レポート

・執筆日時: 2022年11月14日(月) ・投稿者: David



南信州の山岳村ロッジで、夢の星空キャンプ!

週末、秋の紅葉と星空を眺めて息抜きするため、長野県の南端部に位置する阿智村・平谷村・根羽村に行ってきました!

 

朝六時に新越谷駅に集合し、いざ長旅へと出発!

 

秋の行楽シーズンということもあり、早朝から高速道路はけっこうな混み具合。

なるべく混雑を避けるため、八王子・上野原・大月を経由する山梨ルートを避けて、高崎・軽井沢を経由する群馬ルートから長野入り。

 

佐久・上田・千曲を経て、松本・諏訪湖方面へ。岡谷JCTから、一路天竜峡方面へと西南に下ります。

 

天竜峡に到着したのは、ちょうど正午くらいでした!

 

そこから、昼神温泉近くの肉屋さんに立ち寄って、夜の星空観賞時にたしなむビールと肉をゲット!

 

そこから、標高1,000m超えの地点まで山道を登っていきます。目的は、根羽村のカフェ!

 

こんな山の奥に、アートとカントリーライフが見つめあうような、洗練された雰囲気の喫茶店が存在する不思議。

カメラマンである店主が撮影したアンディ・ウォーホル、ダリ、マドンナなどのポートレートが壁に飾られている。

 

銀座の有名店のカレーを取り寄せているとのこと。

下手に作るよりも、潔い。

 

カメラマンとして活躍したマスター手作りの、ちょっぴり大人なプリン。

ほろりとブランデーが香り、ふわふわと足元のおぼつかない不思議な世界へと誘うかのような味わい。

 

奥様の手作りアップルパイ。カントリーライフを体現する愛と優しさに満ち溢れている。

 

そして、せせらぎコテージへチェックイン。

 

夜の星空観賞会の準備は整った!

 

肌がつるつるになるひまわり温泉でひと風呂浴びた後は、早めの夕食へ。

人気もなく、車の往来も少ない闇の中、一軒の小さなログハウスの暖かな光がぼぅっと浮かぶ。

 

不可思議な、誰かの物語の中に迷い込んだかのような、そんな感覚を胸に、上着を脱いで。

高まる鼓動を隠すようにありきたりを装う。

 

そして、祝杯の瞬間は訪れる!

 

多くを語るには及ばない。行けば毎回型どおりのメニューが出てくる類の店ではないし、目と鼻、舌への創造力をかきたてて味わってもらいたい。

 

肉を一切使わないで煮込んだ、自然そのものの滋味。

 

店主が自ら採取した天然キノコ。これらとアナグマの肉を使った鍋が、本日のメインディッシュ。

 

その前に、おどろくほど美味しい青魚の刺身を出してくれた!

 

アナグマの脂味は、人の体温でも溶けるほど融点が低い、という。店主自ら、まずはこちらを焼いていく。

 

鍋の具材として食べる前に、まずは肉のまま、卵をくぐらせて食べるのが美味しい、と教えてくれた。

店主に任せておけば、手際よく調理し、提供し、味覚体験に必要な情報を自然にもらえるので、食体験が進むにつれ、いつしか一度きり、不可逆な物語の中に組み込まれたような気持になる。

 

その深い場所へと沈んでいくような感覚は、至福と呼ぶにふさわしい。

 

我々も、店主も、まだ今夜の悦びの値段は知らない。

 

今はただ、もてなすことに集中する人間がいて、卓を囲みつつ、もてなしを感じて耽溺する人間たちがいるだけなのだ。

 

明確に言おう、ここは、資本主義のマージンに存在するお店。

当たり前の約束事が当たり前ではなく、ただ人間と人間の技と想いが静かに衝突し、煌めく火花を散らしているのだ。

 

この羊肉を食べたあと、「これまで食べた肉で一番おいしい」と何人かが言った。1キロ2万円するらしい。

 

キノコとあらいぐまの鍋が出来上がり、宴の時間は最高潮の瞬間を迎えた。

紅潮する頬、悶絶する舌、いまこの瞬間だけが圧倒的に立ちはだかる。

 

最後のおかゆを出した後、店主は、「一人3,000円でどうですか?」という値段を提示した。

我々に至福を与えておきながら、そのままの金額だと利益が出ず、ただ働きになるばかりか、赤字だろう。

我々の財布はうるおい、心は利潤をむさぼり、かたや、手元に何も残らなかった店主は、きっと人を少し嫌いになる。

 

今度は、我々が手を伸ばし、この一度きりの物語にふさわしい帰結を与える番なのだ。

これでも足りないほどに素晴らしい時間をいただいたけれども、ご厚意に少し甘えて、大人5,000円、子供2,000円を集めてお支払いしました。

ありがとう、ごちそうさまでした!

 

そしていよいよ、星空の下で火を起こし、本日のメインディッシュ、自然界の中へ。

 

寒いから火を焚けば、火の粉が服にかかって穴が開いたり、都市の生活では体験できない自然と溶け合う時間を堪能。

 

流れ星がいくつも流れ、火を囲む全員が、無言で花開くように空を見上げた瞬間もありました。

感性に響く時間を一緒に共有できる仲間がいるって、ホントにラッキーなことですね。

 

翌朝は7時に起床!片付けをすまして、朝食に向かいます!

 

朝食は、道の駅にあって朝8時から営業しているお店へ!

 

口の中でとろけるうまみの馬刺し丼!

 

朝の胃腸に優しいきしめん!

 

食後、阿智村の昼神温泉へと移動し、阿智神社本宮を参拝!

 

さらに、天孫降臨の神聖なるスポット、阿智神社奥宮へ。

 

阿智村での〆は、龍峡亭でランチ!

 

帰りの渋滞は想像通りでしたが、こうして振り返れば美味しいものをいっぱい食べて、素敵な場所をいっぱい訪れました。

そして、行く先々にある人の優しさや温もりにふれることが出来た旅でした~♪

 

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!