羊山公園 そば処和味 縄文人居住の洞窟 三十槌の氷柱 三峰神社 きのこの里 鈴加園 西武秩父駅・秩父土産市
今回のターゲットは、山岳信仰の霊力溢れる総本山、標高1000メートルを超える三峰の名所めぐり。
民家のひとつもなく、秩父連山の中でも人をまったく寄せ付けない孤高な山頂には、荘厳な神社が圧倒的な存在感を持って立する。
それが、三峯神社だ。
まずは、秩父市街を見渡せる羊山公園へ。
芝桜の季節は、美しい花の向こうに武甲山の雄姿を望むことが出来る。
そこから、秩父の奥地へと向かい、武州日野にあるそばの名店でランチ。
食後、山岳にひっそりと佇む狼信仰の猪狩神社へ。表向きは、日本武尊による害獣退治にちなんだ場所だが、本当は現代日本人の祖先である弥生人が殺戮した縄文人を祀っている神社ともいわれており、いまだに縄文人の魂が封印されている場所とのおどろおどろしい伝承もある。大自然と融合するこの場所に立つと、遥か追憶の彼方に置き去りにされた歴史の深淵を覗くような、不思議な気持ちになる。
この地域の山岳信仰の歴史を象徴する、珍しい狼の狛犬。
古い神社や木々には、各時代を知る人が死に絶えても、なお受け継がれていく記憶が刻み込まれているかのようだ。
そこから、奧秩父の大滝エリアへ。
ここにはなんと、縄文人が居住した洞窟が残されているのだ。
まるで、現代と古代がこの山奥においてはいっしょくたに存在しているかのような空気が漂う。
ひょっこり住処に帰って来た縄文人と鉢合わせる、なんてことがあっても不思議ではないような…。
そして、冬場しか見られない、三十槌の氷柱へ。
つらなる氷の柱は、まるで滝を一瞬で凍らせたかのようなダイナミックさと迫力!
さあ、いよいよ目指すは霊峰・三峰の頂上だ。
秩父湖から、さらに道は狭く、傾斜は急になる。古来の人々は、どのようにしてこのような人里離れた過酷な場所に神社を建立したのだろう?
標高1102メートルの場所に鎮座する三峰神社に至る道には、民家はもちろん、商店すらない大自然で、路肩に鹿が顔を出すことも。
高山に広がる境内は、地上とは異なる霊気と共に、圧巻のオーラを漂わせている。
関東屈指のパワースポットと言われる三峰神社には様々なご利益があるといわれ、参拝者の願いが明確であればあるほど、叶えられるとも。きっと願いを叶えるためにまさに天空との境界に鎮座する三峰神社まで行こう、という行動を起こすパワーの中に、成就の始まりはすでに芽吹いているのかもしれない。
さあ、食事の時間。
縄文の時代から間断なく刻まれてきた、大自然と人間の営み。
キノコを採取し、刈りをして、清流の魚を捕獲し、家族や仲間と集い、石と火で調理して食す。
数千年もの時を経て、文明が進化してもなお、何一つ変わっていない広大な自然の中にいる、という恐怖にも似た至福感もまた、格別だ。
歴史の勉強なんて堅苦しいことではなく、我々もまた悠久の営みの一部であることを体感する。
そんな一日が、ここにある。
・備考: 必ずスニーカー等、歩ける靴で来て下さい。/三峰神社は標高1,102メートルですので、低地との温度の高低差が激しいです。羽織れる上着を持参してください。
※シーズン、参加メンバーの顔触れや希望などにより、訪問場所や食事含め、スケジュールの内容などは柔軟に変更することがあります。
こちらのイベントへの参加予約は、部員メンバー向けのLINEグループ内で受け付けています。LINEをお使いでない方は、お手数ですがスタッフの携帯(070-5555-5297)までご連絡下さい。